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住宅リフォーム専門店 松美堂 のBLOGです。

Natural Life & Interior ♪インテリアと自然についてのブログ。しかし、迷走します。

寒い時期の結露のお悩み

先日、いつもお世話になっている野菜食堂堀江座さんから内装リフォームのお仕事をご紹介頂きました。
4階建て鉄骨造の戸建て物件(4階部分は賃貸)です。
今回は1階のLDKワンフロアーと廊下部分の床でお困りとの事。
1階部分は床下がなく、コンクリートベースにクッションフロア仕上げになっており結露でいつも濡れたようになってしまうとの事でした。

もともと2世帯住宅の間取りで3階にも水回りがそろっていることもあり、この結露によって住みにくくなった1階部分はほとんど使ってなかったようです。
1年ほど前に近所の工務店に相談してクッションフロアの上からタイルカーペットを敷いてもらって壁紙なども貼り替えたそうですが、結露が改善せれず、さらに濡れた化繊のカーペットが不快でたまらなかったそうです。
今回の湿気の原因はなんといっても床下が無い事ですが、加えて断熱があまり取られていない事、そして縦長の生活スタイルで3階までの住空間分の湿気があまり使っていない1階部分(非暖房室)に集中してしまう事。
どれも根本的解決は難しそうな課題ではありますが色々と考えてみる事にしました。
そして、あの「濡れた化繊の不快さ」から無垢の床板への憧れもあるとの事なので、その憧れも叶えてあげたい!!
問題は床のベースであるコンクリート面の結露です。
それをなんとかしない限りは床板まで濡れてシミだらけになってしまいます。
結露のメカニズムは考えてみると実は簡単なんです。
夏場よく冷えたビールのビンに水滴が付いていますよね?アレが結露ですが、なぜ付くのか。
空気中には酸素や窒素、二酸化炭素などと一緒に水蒸気もあります。
しかし、その空気の温度によって含んでいられる水蒸気の量は変わっていきます。
冬の寒い時に比べて夏の暑い時の方がジメジメして蒸暑く感じますよね?
つまり空気の温度が高ければその分含んでいられる水蒸気の量も多くなるわけです。
そこに冷たく冷えたビールを置くと、そこにあった水蒸気をたっぷり含んだ空気が冷やされて、含んでいられなくなった水蒸気を手放してしまいビール瓶に水滴が付くわけです。 
ここでイメージして頂きたいのが、空気はできるだけ水蒸気を持っていたくない!という事。
空気は気温より冷たい物を見つけたら即座に水蒸気を送りつけ水滴をベタベタ貼り付けにやってきます。これが困った結露の正体です。
さらに空気の量との関係もありますが、それはまたの機会にして今回は床の結露についてもう少し考えてみます。
今回の床はコンクリートです。コンクリートは石に近く大気より常に冷たくあると考えて間違いないでしょう(地熱が高ければ別ですが)
生活の中心になっている3階部分で発生した水蒸気は空気中の寒い所に集まります。
お部屋で言うと天井付近より床付近、窓やドアの辺り、ドアの隙間から廊下へ抜けてさらに温度の低い階段へ回って2階へ、そしてさらに下がって1階へと降りていきます。また、条件の悪い事に2階では部屋干しの洗濯物があったりするとその分の水蒸気も合わさって1階へ降りて来る事になります。
それだけの水蒸気がよく冷えたコンクリートの床を見つければ喜んで貼り付くでしょうね(笑
今回必要なのはそれだけの水蒸気を何処に逃がすか。です。
床は無垢の床板を貼りますが床板とコンクリートの間にはスタイロフォームの断熱材と外壁用の防湿シートを挟み込みました。これでコンクリートの冷たさを床板に直接伝える事も無いと思います。さらに暖房した時の熱の損失も少なく出来るので暖房を切った後床がいち早く冷えるという事を防ぎます。

無垢の床板は湿度の具合で膨らんだり縮んだりします。
縮んだ時は床板に隙間が出来ます。
その時にコンクリートに湿気が回りにくいように防湿シートが必要と考えました。
あとは出来るだけこのお部屋を使って頂く事だと思います。
使えば湿度も上がりますが温度も上がる事になり部屋の壁や天井、床も暖められて結露しにくくなるはずです。
後は「換気」が大きなポイントになるでしょう。例え1センチでも良いので窓を開けておけば、居室内で1番寒い所はその窓の隙間という事になり、湿気はそこに集まります。そして集まった先は屋外。。まんまと湿気を追い出す事に成功!というわけです。
湿気、結露対策には建物内の各部屋の気温差を小さくする事と「断熱」そして「換気」が大事です。
少し寒く感じるかも知れませんが日本の風土と向き合った生活の仕方なんです。
是非、暖かくお部屋を暖めたら時々換気!心がけてみて下さいね♪