最近気になっている給湯設備があります。
最近といっても僕がリフォームに携わるようになってまもなくのころ。
当時よくあった依頼に、屋根の上に取り付けてある太陽熱温水器の撤去がありました。
そのときユーザーさんの話を聞いていると「給湯のガス代が本当に安かった!」という事をよく耳にしました。
ただ当時は集熱パネルと貯湯タンクが一体型しかなかったので、やはり重たい物を屋根に乗せていると家が傷むのでは?という心配が大いにあったのと、蛇口が給湯と温水器と別々に設定されており浴室の浴槽に直接落とし込んで(60℃近い高温が出るそうです)水でうすめて適温に調整するという少々面倒くさい事もあり、経年劣化とともに諦めて撤去というケースがとても多かった時期でした。
しかし、たしかに太陽熱を利用する給湯設備は抜群の省エネ効果だとおもいました。すっかり定着した太陽光発電システムも省エネ商品として代表的な商品に挙げられていますが、未だ価格と比応対効果のバランスは悪いように思いますし、空気中のチリなどが降り積もる事などで効率が格段に落ちてしまうこともあり、当初の性能は不安定であるとも言われています。また、夏の暑い日は熱の為変換効率がまた落ちてしまうようなので実際にパネルの効率が高いタイミングは意外と少ないというのも気になります。
最近では知名度は低いですが、ノーリツ「SKYPIA」という商品が、従来の太陽熱温水器の欠点であった「重量」と「使い勝手」を解消して生まれ変わっていました。正直、「これはいい!」と感じています。簡単に言うと、パネルだけ屋根に上げて魔法瓶構造の貯湯タンクは給湯器に隣接、または給湯器と一体にして地面に下ろしてあるので屋根の負担も少なくなっています。そして給湯器と一体的に使えるので普段使っている蛇口からのお湯として使えます。
また太陽光パネルと同じようなパネルタイプですが、屋根いっぱいの大きなパネルを上げる必要もなく。黄砂や排気ガスなどのチリが降り積もる事で効率が格段に落ちてしまう事もないので確実に初期投資費用を回収できるのではと思っています。
そしてなんといっても屋根で作った温水で床暖房や浴室暖房もサポートされるのでかなりの省エネ。まさに循環型エネルギーと言えるのではないでしょうか!?
僕としては貯湯タンク、熱源機(給湯器)、暖房熱源機はそれぞればらばらに設定したいと思っています。なぜかと言うと給湯は年中使いますが、暖房は冬季だけなので故障のリスクは給湯器の半分ほどだと思います。また貯湯タンクは年中稼動しますが、構造上故障のリスクはまたさらに低いように思うからです。一体型だとどれか一つの機能が故障しただけでパネル以外総入れ替えになってしまいますからねー。
ノーリツさんのカタログを眺めている限りでは、暖房機能まで太陽熱利用をカバーした場合、一体型しか対応していないようです。今後の開発に期待します!
どんなもんかといいますと↓↓↓です
VFシリーズ|【ノーリツ】の給湯器・湯沸かし器。